派遣初日に泣きそうになった話 ~40代、小学2年生ママの社会復帰~
はじめに
私は42歳。
子どもは小学2年生になりました。
入学から1年が過ぎ、学校生活にも慣れ、「ママ、いってきます!」と元気に登校する姿を見送るたびに、少しずつ自分の時間が戻ってきたことを感じていました。
結婚・出産前は営業事務として約10年間勤務。
子育てを優先して退職し、気が付けばブランクは約8年になっていました。
「子どもが学校へ行っている時間だけでも働きたい。」
そう思い、私が選んだのは派遣という働き方でした。
週4日、10時から16時まで。
家庭との両立を考えると、今の私にはちょうどいい働き方だと思ったのです。
「事務経験もあるし、何とかなる。」
そう思っていた私は、初日の午前中には自信をなくしていました。

朝から緊張で落ち着かない
前日の夜は、何度もバッグの中を確認しました。
筆記用具。
メモ帳。
ハンカチ。
久しぶりに履くパンプスも磨きました。
子どもを送り出し、自分も家を出ると、胸がドキドキしているのが分かります。
「職場になじめるかな。」
「迷惑をかけないかな。」
そんな不安を抱えながら、派遣先へ向かいました。
「できるはず」が、一番つらかった
担当の方が笑顔で言いました。
「では、このシステムを開いてみましょう。」
その瞬間、頭が真っ白になりました。
「あれ……。」
「どこをクリックするんだっけ?」
昔は毎日使っていたパソコンなのに、指が止まります。
ショートカットキーも思い出せない。
Excelも思うように操作できない。
「ブランクって、こんなに大きいんだ。」
そう実感した瞬間でした。
「すみません」が口ぐせになる
分からないことがあるたびに、
「すみません。」
教えてもらって、
「ありがとうございます。」
また質問して、
「すみません。」
気が付けば、その二つの言葉ばかり口にしていました。
以前は後輩へ仕事を教えていた私が、今日は教えてもらう立場。
そのギャップが少し悔しくて、自信をなくしていました。
時計ばかり見てしまう午後
午後になると、仕事にも少しずつ慣れてきました。
でも今度は時計が気になります。
学童のお迎えがあります。
夕飯の準備もしなければいけません。
「もう少しお手伝いしたい。」
そう思っても、16時には席を立たなければなりません。
「お先に失礼します。」
そう言う自分の声が、少し小さくなっていました。
帰り道、涙が出そうになった
駅まで歩きながら、
今日一日を何度も思い返しました。
「迷惑をかけちゃったな。」
「私、本当に働けるのかな。」
「明日も失敗したらどうしよう。」
そんなことばかり考えていました。
家へ帰ると、
「ママ、お仕事どうだった?」
子どもが笑顔で聞いてきます。
「楽しかったよ。」
そう答えたものの、本当は泣きそうでした。
でも、子どもの前では笑っていたかったのです。
派遣会社の担当さんの一言
その日の夕方、派遣会社の担当さんから電話がありました。
「初日、お疲れさまでした。大丈夫でしたか?」
私は思わず、
「全然ダメでした……。」
と本音をこぼしてしまいました。
すると担当さんは笑いながら言いました。
「初日から完璧だった人、私ほとんど見たことありませんよ。」
「今日は職場へ行けた。それだけで100点です。」
その言葉を聞いた瞬間、張りつめていた気持ちが少しだけ軽くなりました。
一週間後、景色が少し変わっていた
翌日も緊張しました。
その次の日も。
でも、一週間が過ぎる頃には、
「ありがとう。」
「助かりました。」
そんな言葉をかけてもらえることが少しずつ増えてきました。
分からないことは聞けばいい。
できないことは覚えればいい。
初日だけで、自分の価値が決まるわけではない。
そう思えるようになったのです。
しゅふのミカタから
社会復帰は、誰でも不安です。
特にブランクがあると、「昔できていたこと」が思うようにできず、自信をなくしてしまうこともあります。
でも、派遣という働き方には、勤務条件だけでなく、困ったときに相談できる担当者がいるという安心感もあります。
一人で抱え込まず、相談しながら少しずつ慣れていけば大丈夫。
最初の一日は、誰にとっても特別です。
もし今、「また働きたい。でも少し怖い。」
そう感じているなら、その気持ちはあなただけではありません。
あなたのペースで、一歩ずつ。
私たち「しゅふのミカタ」は、その一歩を応援しています。
