人手不足を解決する「パーヘッド経営」とは?仕事量に合わせた人員配置という新しい考え方
「人手不足だから採用しよう。」
企業では当たり前のように使われる言葉です。しかし、採用活動を続けても人手不足が解決しない企業は少なくありません。
私たちは、その理由の一つが「人数」という単位だけで組織を考えていることにあると考えています。
本当に必要なのは人数ではなく、「どれだけの仕事を、どれだけの人員で担うか」という視点です。
この考え方を、私たちは**「パーヘッド経営」**と呼んでいます。
パーヘッド経営とは、仕事量に合わせて人材やリソースを最適に配置し、人手不足を解決していくための新しい組織づくりの考え方です。

人手不足が解決しない理由は「人数」で考えているから
人手不足になると、多くの企業は「1人採用するか、しないか」という判断をします。
しかし実際の業務は、必ずしもフルタイム1人分とは限りません。
営業事務は毎日8時間必要とは限らず、経理業務は月末だけ忙しいこともあります。採用担当の業務も、募集時期によって負荷が大きく変わります。
つまり、現場には「0.3人分」「0.6人分」「0.8人分」といった仕事が数多く存在しています。
それにもかかわらず、「1人採用する」という発想だけでは、人手不足の解決には限界があります。
パーヘッド経営とは仕事量に合わせて人員配置を考えること
パーヘッド経営とは、「何人いるか」ではなく、「仕事量に対して最適な人員配置を考える」という考え方です。
例えば、
- フルタイム社員
- パートタイムスタッフ
- 派遣スタッフ
- AI
- 外部パートナー
それぞれには得意分野があります。
仕事の内容や業務量に応じて最適なリソースを組み合わせることで、生産性向上や業務改善につながります。
重要なのは、「誰を採用するか」ではなく、「どの仕事を、誰が担うのが最適か」を考えることです。
人員配置を見直すことが人手不足の解決につながる
「ムダをなくす」という言葉を聞くと、人件費削減や人員削減をイメージされることがあります。
しかし、私たちが考えるムダとは、人ではなく人員配置です。
例えば、本来0.6人分の仕事にフルタイム社員を配置している状態も、1.2人分の仕事を1人で抱え込んでいる状態も、仕事量と人員配置が一致していません。
このような状態では、生産性向上は難しく、人手不足を感じやすい組織になります。
パーヘッド経営では、仕事量と人員配置を見直すことで、人材一人ひとりの力を最大限に発揮できる組織づくりを目指します。
パーヘッド経営で実現するこれからの組織づくり
人手不足への対応というと、多くの企業は採用活動を優先します。
もちろん採用は重要です。
しかし、その前に考えたいことがあります。
- 本当にフルタイムが必要な仕事なのか
- パートタイムでも対応できる業務はないか
- AIで効率化できる仕事はないか
- 外部パートナーへ委託できる業務はないか
こうした視点で仕事を整理すると、採用だけに頼らない組織づくりが可能になります。
人手不足を解決するためには、「人数を増やす」だけではなく、「仕事量に合わせて人材を配置する」という発想が重要です。
まとめ
パーヘッド経営は、人を減らすための考え方ではありません。
限られた人材を最大限に活かし、仕事量に応じて最適な人員配置を実現するための考え方です。
フルタイム、パートタイム、派遣スタッフ、AI、外部パートナー。それぞれの特性を活かしながら組織を設計することで、人手不足への対応だけでなく、生産性向上や持続可能な組織づくりにもつながります。
これからの時代は、「何人採用するか」ではなく、「どの仕事を、どのリソースで担うか」を考えることが、企業の競争力を左右する重要な視点になるのではないでしょうか。
しゅふのミカタの所感
私たちは、人手不足を「採用」の問題だけで捉えるのではなく、「仕事量」と「人員配置」の問題として考えることも重要だと考えています。
パーヘッド経営とは、フルタイムを否定する考え方でも、パートタイムを推奨する考え方でもありません。その仕事に最適な働き方やリソースを選び、組み合わせることで、一人ひとりの力を最大限に活かす組織づくりを目指す考え方です。
「何人採用するか」ではなく、「どの仕事に、どの人材を配置するか」。この視点を持つことが、人手不足の解決、生産性向上、そして持続可能な組織づくりにつながると、私たちは考えています。
